肝生検を初めて受ける不安を解消したい方のために

このページでは、初めて肝生検を受ける方のために、検査に関する情報を解説しています。

 

 

『肝生検を勧められたけれど、どんな検査か分からない』
『痛いって聞いたので不安でいっぱい…』
『検査の流れはどんな感じなのか知りたい』

 

肝生検は、脂肪肝肝炎など肝障害の程度を判定するのに有効ですが、検査内容をよく知らないと不安がつきまとうことでしょう。
ここでは検査の流れや費用など、気になることをまとめましたのでご覧下さい。

 

 

肝生検の痛さはどれくらい?【体験談まとめ】

肝生検は肝臓に針を穿刺するため、痛みへの不安を抱えている方が多いようです。
というわけで、実際に肝生検を受けた方の体験談をまとめましたので、参考にしてみて下さい。

 

肝生検体験談@ 

検査当日は点滴を入れた後、エコーをしてから局所麻酔をされました。
数カ所に打たれた局所麻酔がかなり痛く、肝生検の針はまったく痛みを感じることなく入りました。

 

針の入っていく感覚はありましたが、肝生検そのものはスムーズに終わりました。
麻酔が切れてからは強い痛みになり、時間の経過とともに徐々に収まっていきました。

 

肝生検体験談A

安定剤を服薬して麻酔を行い、腹部を膨らませて針を刺して組織を採取しました。
痛いと感じたのは最初に針が刺されたときだけです。
検査は30分程度で終了しましたが、半日程度は動けなかったです。

 

肝生検体験談B

肝生検は痛いと聞いていましたが、検査はあっさり終わりました。
痛かったのは検査前の麻酔でしたがたいした痛みではなく、想像したよりも楽にできて安心しました。

 

検査した後は安静にしなくてならず、寝返りを打つとズキッと痛むことはありますが気にならない程度です。

 

【肝生検体験談まとめ】

肝生検では、検査を行う前の麻酔で痛みを感じることがあります。
麻酔がかかっている間は無痛になりますので、検査そのものに痛感を伴うことはほぼありません。
ご紹介した体験談のとおり、痛みの程度には個人差が大きいようです。

 

 

肝生検の検査方法と流れについて

 

ここからは、肝生検の概要を説明するとともに、検査の流れについてみていくことにします。

 

肝生検の概要

肝生検には、経皮的針生検腹腔鏡下肝生検の2種類があります。
それぞれの検査の方法や流れを確認してみましょう。

 

肝生検について @【経皮的針生検】

経皮的針生検では局所麻酔をかけ、超音波ガイド下で肝組織の一部を採取します。

 

通常1泊2日の入院にて行われる経皮的針生検では、入院当日に検査を実施し、翌日の午後には退院が可能です。
検査の所要時間は20分程度です。

 

肝生検について A【腹腔鏡下肝生検】

腹腔鏡下肝生検では、全身麻酔をかけ、腹腔鏡下で観察しながら十分な量の肝組織を採取します。

 

検査の所要時間は30分〜1時間半程度ですが、全身麻酔をかけるため数日間の入院が必要であり、複雑あるいは重篤な肝障害以外には適応されないこともあります。

 

肝生検の検査の流れ

患者の状態によって個人差はありますが、経皮的針生検の検査手順は以下のとおりです。

 

検査前

入院前日の夜9時以降は禁食、当日の朝は禁飲食となります。
必要に応じて剃毛や浣腸などを行い、バイタル測定、止血剤を含む点滴を入れます。

 

検査中

超音波検査装置で肝臓の位置を確認し、消毒後、皮膚と肝臓表面に局所麻酔を行います。
採取する組織の部位が決まったら皮膚切開し、20秒間息を止めている間に生検針を刺し、組織採取後に止血剤を充填します。

 

検査後

検査終了後は1時間ほど右側臥位を保持し、4〜6時間ほど安静にしていれば自然に止血します。
1時間おきにバイタル測定や全身状態の観察を行い、特に問題がなければ一定時間経過後からは歩行が可能になることもあります。
ただし、再出血や合併症のリスクがあるため、翌日まで入院しなくてはなりません

 

 

肝生検にかかる費用はどれくらい?保険適用はされる?

 

肝生検は、検査方法や検査を実施する医療機関によって費用が異なります。
基本的には保険適用となることが多く、経皮的針生検の場合は、3割負担で40,000円前後になります。
腹腔鏡下肝生検では、入院日数が長いため、費用はさらにかかります。

 

生命保険の入院給付金の対象となる可能性がありますので、該当しているかどうか事前に確認をとってみましょう。

 

 

肝生検を他の検査と比較した場合のメリットとは

肝生検では、麻酔をかけた後に皮膚を切開して肝組織を採取するため、患者の身体には負担がかかります。
しかし、なんらかのトラブルを抱えている肝臓の組織を直接観察することができるため、正確に肝臓の状態を把握できるというメリットがあります。

 

炎症の程度はもちろん、腫瘍が良性か悪性かの判断ができますから、最終的な肝障害の判断材料になる有効な検査方法だといえるでしょう。

 

 

肝生検で分かること・考えられる病気

肝臓でなんらかの異常があると肝細胞に炎症が起こり、長期化に伴って壊死していきます。
肝生検ではこうした肝組織の変化から正確な肝臓の状態を知ることができます。

 

肝組織はどのように変化するか

肝組織は、肝小葉という単位が多数集合してできており、肝小葉の周りには門脈、固有肝動脈、胆管などが集まっています。

 

肝障害が続いていると細胞が再生できなくなり、壊死した細胞が増加して線維化し始め、肝小葉は結節と呼ばれる繊維で囲まれた状態になります。

 

肝生検の結果からみる肝疾患について

肝生検による肝組織の状態を示す指針となるのが、新犬山分類です。
新犬山分類では肝臓の細胞から炎症における活動性と線維化を分けています。

 

肝臓の炎症

肝臓が炎症している状態=肝炎が活動性あるいは非活動性かを示します。

 

【非活動性】
・A0:肝細胞の壊死、炎症はなし
・A1:軽度の壊死、炎症
【活動性】
・A2:中等度の壊死、炎症
・A3:高度の壊死、炎症

 

ウイルス性を含む慢性肝炎では活動性を示すことが多くなります。

 

肝臓の線維化

肝臓における細胞の線維化がどれだけあるかを示します。
線維化が進展すれば、発がんリスクは高くなります。

 

・F0:線維化なし
・F1:軽度の線維化(0.5%)
・F2:中等度の線維化(1〜2%)
・F3:肝小葉の歪みを伴う高度の線維化(3〜5%)
・F4:肝硬変(7〜8%)

 

肝生検から分かる病気の種類

肝生検は肝障害の確定診断、進行の程度を確認するために行われます。

 

脂肪肝
・肝炎
・肝硬変
・肝がん
・自己免疫性肝炎
・胆のう胞 

 

検査で異常がみられた場合、上記のような病気の疑いがあります。

 

肝生検のデメリットとは?

 

肝生検は他の肝機能検査と比較して高度な検査ですが、デメリットもあります。
どのようなデメリットがあるのか事前に確認しておきましょう。

 

検査における制限事項

 

肝生検は広範囲の肝障害に適応される検査方法ではありますが、検査を施行するにあたっては絶対禁忌があります。
以下の状態や疾患がある場合には検査自体を行えない、または要観察化で検査を受けることとなります。

 

【絶対禁忌】

 

・出血または腹水傾向がみられる方
・生検針の通過経路に感染症がある方
・慢性呼吸不全
・肝外性閉塞性黄疸

 

【相対禁忌】

 

・透析治療を受けている方
・心臓弁置換術後の方
・心筋梗塞または狭心症
・小児〜幼児

 

肝生検のリスク・合併症

肝組織の一部を採取する肝生検にはリスクが伴います。
一般的には肝臓が腫れたり右上腹部における違和感ひきつった感覚がありますが、さらに重篤な合併症を引き起こす可能性もあります。

 

肝生検に伴い、全体の2%程度に以下のような合併症があります。
・肝機能の低下
・腹腔内出血
・胆管内出血
・胆汁性腹膜炎
・肝裂傷
・気胸/血胸
・他臓器への穿刺 など

 

近年では超音波下による穿刺が主となっているため、肝生検による合併症リスクは以前より低下しています。
しかし、検査の性質上、出血傾向がみられやすいのは事実であり、検査前後のリスク管理をしていても合併症を完全に防ぐことはできません。

 

 

肝生検を理解したうえで早期発見・治療を!

肝機能検査は、異常がある部位を特定したり、肝臓の状態を把握するために行われますが、より詳細な情報を得られるという点で肝生検は非常に重要な意味を持ちます。

 

肝生検は病気の早期発見・治療にも有効である一方、制限や合併症などのリスクを伴います。
個人差はあれど痛みを感じる方もいますので、不安がないよう説明をしっかりしてもらってから肝生検を受けるようにしたいですね。

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