脂肪肝と高血糖の深い関係

脂肪肝糖尿病は、併発しやすい疾患として代表的なものです。

 

 

健康診断の結果、肝臓数値が思わしくなく

 

「脂肪肝の恐れがあります」
「脂肪肝予備軍なので注意してください」

 

など言われて不安になった人も多いと思います。

 

●最初は不安に思ったけど具合も悪くないし…
●なんだかんだでまだ大丈夫ではないか?

 

この油断が実は大きな命取りとなってしまうのです。

 

 

脂肪肝だと血糖値は上がりやすくなる

結論から言えば、脂肪肝の状態では血糖値は上がりやすくなります。

 

私たちは食事から糖を摂り込み、その糖を体を動かすエネルギーとして利用していますが、過剰に摂取した糖分は”万が一”の非常時用に、脂肪に変換されて肝臓に蓄積されます。
この段階では、痛みなどの自覚症状がないために、どんどん脂肪が蓄積し、やがて脂肪肝へと進行していきます

 

肝臓の細胞が脂肪で満タンになってしまうと、糖の貯蔵場所がなくなるため、今度は脂肪細胞に溜めようと働きます。

 

本来であれば、血中の糖度が高くなり過ぎることを予防するために「糖を肝臓へ運べ!」というインスリンの働きが作用しますが、肝臓が糖でいっぱいなので入り込むすきがなく、結果として高血糖の状態になりやすくなってしまうのです。

 

高血糖が続くと痩せる

高血糖の人が痩せてしまう理由は、インスリンの働きが著しく衰えていることに起因します。

 

血糖をコントロールしながら体に必要なエネルギーを各細胞へ運ぶことができないため、それまで体の中に蓄積されていたエネルギーを使うようになり、徐々に痩せていくというメカニズムです。

 

 

「痩せる」と言うと、どうしてもポジティブなイメージがありますが、高血糖状態で「食事制限や運動をしていないのにどんどん痩せていく」という状況は大変危険です。

 

脂肪肝を指摘され、常態的に食べ過ぎ食事の偏りを自負している方で、どんどん痩せてくるという症状を感じたときは、すみやかに医師の診察を受けることが大切です。

 

 

血糖値が高い場合の特徴

尿の回数や量が多くなる

血糖値が高くなると、体内ではなんとか血糖値を下げようと、血管の中に大量の水を取り込もうとする働きが起こり、その水分と糖を尿として排出しようとするため、尿の回数や量が通常よりも多くなってしまうのです。

 

喉が乾きやすくなる

本来、体液に含まれる水分やナトリウムなど「体に必要な成分」は、再び体内に吸収される働きがありますが、高血糖の状態では必要な水分の再吸収が十分に行われずに脱水気味になるため、喉がよく乾くようになります。

 

食欲が旺盛になる

高血糖の状態はインスリンの本来の働きを弱め、うまくエネルギーを活用できず、体が「エネルギー不十分」と判断して食欲が旺盛になるケースがあります。
食べても栄養分を上手く活用できないにも関わらず、カロリー過多の状態に陥りやすいので注意が必要です。

 

慢性的な疲れを感じる

 

体の細胞が栄養を得られない状態が続くことで、体内に蓄積されていた脂肪やタンパク質の分解が促進されてしまい、その作用に体がついていけずに疲れを感じるようになり、やがてそれが慢性化していきます。

 

 

血糖値の基準値

●正常値
・空腹時 100未満
・食後 140未満

 

●正常高値
・空腹時 110未満
・食後 140未満

 

病院での計測では、計測予定日の前日の夕食後から絶食を開始し、翌朝一番の空腹の状態で計測するのが一般的です。

 

 

血糖値が高いとリスクが上がる代表的な病気

 

糖尿病をはじめとして、感染症甲状腺機能亢進症肝疾患など一見関係のなさそうな病気リスクもあります。
これらの病気は、血糖値が基準値を大きく超えた【160mg/dl以上】の場合に起こりやすくなる疾患の代表です。

 

糖尿病

インスリンの機能の低下で体内に摂り込まれた糖をエネルギーとして消費できず、血糖値が高い状態が続くことで起こる疾患です。
暴飲暴食栄養の偏り運動不足を原因とする糖尿病は2型糖尿病と呼ばれ、主な患者層は中高年とされてきましたが、近年は若者の世代でも増加傾向にあります

 

甲状腺機能亢進症

別名をバセドウ病とも言い、甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが過剰になることで体の代謝代謝が著しく高まる疾患です。
著しい代謝の高まりの影響で食事の吸収が良くなり、食後の高血糖を招くため、血糖値の高さと発症に大きな関連性があります。

 

肝疾患

肝疾患とは、読んで字のごとく肝臓の疾患のことで、高血糖での糖尿病を発症した人のうち、肝疾患を併発している人は慢性肝炎で約20%、肝硬変で約29%もの患者がいるというデータがあります。

 

そのため、脂肪肝の疑いがあり、血糖値の高さも指摘されている人は糖尿病だけではなく、さまざまな肝疾患に注意しなければなりません。

 

 

改善の為の食材と成分

高血糖を改善する薬はもちろん存在しますが、1日3食摂取する食事が改善に占める比重はとても高く、見てみぬふりをすることはできません。

 

次に、血糖値改善において効果的な成分をご紹介します。

 

タウリン

タウリンには、インスリンの分泌を活発にする効果がある他、肝臓の機能を高めて正常に維持するよう働きかける効果があります。
そのため、高血糖予防肝疾患の合併を予防する効果が高く、脂肪肝の疑いがある人に非常におすすめしたい成分です。
タコやイカなど、魚介類に多く含まれています。

 

ギムネマ酸

 

東南アジアなどの熱帯地域に分布するギムネマに含まれるギムネマ酸は、体内に摂り込んだ糖の吸収を阻害して血糖値の上昇を防ぐ作用があります。

 

ギムネマの葉を噛むと、「甘い」という味覚を一時的に麻痺させる作用があるとされ、古くから甘味の摂り過ぎを予防する薬草としても用いられています。

 

難消化性デキストリン

”消化しにくい”デキストリンは体内に摂り込まれた糖の吸収を遅くさせる作用があることから、食後の急激な血糖値の上昇を防ぐ効果が期待できます。

 

また、内臓脂肪の消化を促す作用もあるため、脂肪肝の予防も併せて行えるという優れた成分のひとつとなっています。

 

カテキン

緑茶に豊富に含まれるカテキンは、消化に関わる酵素の働きを遅くする作用があり、食べたものの消化に時間をかけることで食後の急激な血糖値の上昇を抑えます
また、カテキンは脂肪の吸収スピードも遅くして脂肪細胞が太っていくことを防ぐため、脂肪肝の予防の点でも優れています。

 

これらの成分や食品を食生活に活かし、高血糖と脂肪肝の両方を上手に予防していきましょう。

 

 

脂肪肝と血糖値まとめ

 

脂肪肝や高血糖は、どちらもこれと言った自覚症状の無さから日常生活への支障がさほどなく、ついつい放置して症状を進行させてしまいがちな疾患です。
この2つの疾患は互いに影響を与え合い、症状が同時に現れることが多いのですが、逆に言えば、食生活の改善や運動の習慣化などで両方を予防することもできるのです。

 

脂肪肝の予防は高血糖の予防に、高血糖の予防は脂肪肝の予防にもなると意識していくことでトータルな健康管理を実現できます。

お悩み別リンク集

アルコールの影響

肝生検について

良い食べ物

>>クリック

>>クリック

>>クリック

症状

漢方薬情報

オルニチンの効果

>>クリック

>>クリック

>>クリック