肝臓の働きを調べるためのZTTってどんな検査?

 

肝臓の検査のひとつ、ZTTは肝臓が正常に働いているかを知るための検査項目です。
標準的な健康診断で実施される項目ですから、この文字を見たことがある人は多いことでしょう。

 

ZTTは硫酸亜鉛混濁試験またはクンケル混濁試験の略称で、血液中のたんぱく質の性質をみるための膠質反応という検査に分類されます。

 

このページではZTTの基準値をもとに、数値からわかる病気リスクについて解説しています。
近年、増加傾向にある脂肪肝との関係性についても説明していますので、日頃から運動不足偏った食生活で肝臓に不安のある人は参考にしてみてください。

 

 

ZTTの基準値とは

ZTTが正常であることを示す基準値は

 

2.3〜12.0U(Kunkel単位)

 

です。
数値がこの範囲内であれば特に問題はありません。
また、ほとんどの肝機能検査において、ZTTは同じ膠質反応検査であるTTTとともに実施されます。

 

 

ZTTの数値から考えられる病気のリスク

ZTTの数値が高い、あるいは低い場合にはどのような病気が考えられるのでしょうか?

 

血液中のたんぱく質の70〜80%は肝臓で産生されていますので、ZTTの数値が正常でない場合には肝臓でなんらかの異常が発生していると考えることができます。

 

ZTTの数値が【高い】場合に考えられる病気

・急性/慢性肝炎
・肝硬変
・肝がん
・胆外胆汁うっ滞(感染を伴うもの)
・膠原病
・骨髄腫
・結核
・悪性腫瘍
・慢性炎症 など

 

ZTTの数値が【低い】場合に考えられる病気

・脂肪肝
・胆内胆汁うっ滞
・胆外胆汁うっ滞
・溶血性黄疸
・家族性非溶血性黄疸
・ネフローゼ症候群
・高タンパク尿疾患
・糖尿病 など

 

肝機能検査としてのZTTの有効性

ZTTは肝機能検査ではありますが、肝臓以外の異常にも反応する性質があります
そのため、数値が高かったり低かったりする場合には、他の検査項目や超音波診断、CT検査などと併せて総合的な判断をする必要があります。

 

 

肝臓の働きとZTTの関係について

 

アミノ酸を材料としてさまざまな種類のたんぱく質を合成している肝臓では、γ-グロブリンという血漿たんぱく質も作られています。
γ-グロブリンには細菌やウイルスといった抗原物質から身体を守る働きがあります。

 

そもそも、肝臓には抗原物質を排除する免疫機構があるのですが、肝臓・胆管での血流異常肝機能低下があると、本来は処理されるはずの抗原物質が肝外へと運ばれてしまいます。
すると、抗体である血液中のγ-グロブリンが急増します。

 

また、肝障害が慢性化しているときには、肝細胞が破壊・再生を繰り返して繊維成分が増え、γ-グロブリンも増える性質があります。

 

ZTTは血漿たんぱく質のγ-グロブリンを調べる検査ですから、数値が高いときには肝臓でなんらかの異常があると判断することができるのです。

 

 

脂肪肝との関係・特徴【肝臓数値】

脂肪肝は過度のカロリー摂取アルコール運動不足などが原因で肝臓に中性脂肪が蓄積している状態です。
肝細胞が脂肪化することにより、肝機能の低下がみられます。

 

脂肪肝とZTTの関係

脂肪肝では急激に中性脂肪が増えることは少なく、乱れた食生活や生活習慣を続けることで徐々に細胞が脂肪化していきます。

 

自覚症状がなかったとしても、肝臓は確実にダメージを受け続けているのです。

 

前述したとおり、肝臓にはγ-グロブリンを産生する働きがあります。
脂肪肝で肝機能が低下すると、γ-グロブリンは増えていきますし、肝障害が慢性化すればするほど、ZTTの数値は高くなります。

 

脂肪肝でみられる肝臓数値の特徴

脂肪肝ではZTTが高い数値を示しますが、他の肝臓数値にも特徴がみられます。

 

・ALT(GPT) 50〜200IU/L
・AST(GOT) 50〜200IU/L
・γ-GTP 100〜200IU/L

 

ZTTの数値と併せて他の肝臓数値も高い場合には脂肪肝の疑いがあります。
また、アルコール性脂肪肝では、γ-GTPがさらに高い数値を示すこともあります。

 

 

生活習慣を見直してZTTを改善しましょう

 

肝臓数値のひとつであるZTTは、肝機能低下の程度を知るために行われる検査項目です。
ZTTの数値だけが高い場合では肝機能以外の異常が考えられますし、すぐに治療が必要になることはありません。

 

しかし、健康診断でZTTを始めとする肝臓数値が上昇傾向にあるなら、一度、生活習慣を改めてみることをおすすめします。
アルコール摂取量を減らしたり、食生活を改善することで悪化を防ぐことができますし、脂肪肝の原因である中性脂肪を減らすことにも繋がるからです。

 

肝臓は健康維持のために24時間フル活動している臓器です。

 

負担をかけ続けていれば脂肪肝や肝炎などを発症してしまいますから、生活習慣を見直してZTTの数値の改善につなげましょう。

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